青空の下月夜に舞う 3

「知らねえ。俺も今来たら居なかった」

「んな訳あるかよ。祐也お前、俺がわざわざ来てるって、意味分かってんのか、コラ」


しらを切った祐也に、自分の行動は間違ってなかったんだと悟る。

しかも、相手は明らかな敵意を持ってるんだと。


「雄大とお前らだけ面白いことしてんじゃねえか。元凶を見てやろうと思ってよ。写真だけじゃわかんねえからな」

「大した顔してねえよ」

「一目だけ見てえんだよ。お前同じクラスなんだろ」

「ただのブスだ。黒邪気のトップが気にする程じゃねえ。あんた女なら腐るほどいるだろ」


普通の会話。
聞いているだけなら、そう思うだろう。

でも……何か違う。