さゆりさんは好きだ。
リカさんも、カナさんも。
むちゃくちゃいい人。
携帯の電源を切っている理由……
聞かれたらちょっと困るのが正直な気持ち。
裸女が良くて、さゆりさんがダメって言うことなんじゃないんだけど。
バイトが終わる迄の時間。
頭の中は、“どうしよう”でいっぱいになり。
「お疲れ様でしたー……」
バイトが終わっても、自分の中で答えは出ずに、従業員出入口から外に出た。
蒸し暑さが体を包む。
夕陽が少しオレンジ色に染まっていて、眩しさに目を細めた。
さゆりさん達来てるかな。
裏から表に。
田中医院の前へと足を向ける。
だけど、そこにみんなの姿はなくて。
止まっていたのは一台のバイク。

