青空の下月夜に舞う 3

私が出来上がったパンを出している中、時折冷やかすような視線を向けられ、無言でいじられた。


けれどそれも凄く凄く楽しくて。

店長に「お友達?嬉しそうだね」と言われ、途端に顔に熱を持ち……穏やかに笑った店長。


学校との雰囲気がこんなにも違うのか、と。
今日一番笑っていた。



結局さゆりさん達は、二時間ぐらいで店を出た。

終わるのは何時か聞かれて後約二時間と言ったら、近くのショッピングモールに居る、と。
終わる頃にまたくるからと言い残し、笑顔で手を振った。


さゆりさん達が見えなくなって、貼り付いた様な笑顔は少しずつ崩れて。

徐々に下りた右手は、パン屋の制服エプロンを、ギュッと握っていた。