青空の下月夜に舞う 3

何も変わらないってこんなに嬉しかったのか。

喉が痛いし、鼻も刺激されてる。

ここが学校でなければ、今頃号泣だ。


足音が近付いてきて、リカさんや、カナさんも近くに来たんだと分かったのは、俯いた私の視線に靴が見えたと同時に。


「麻衣喧嘩出来んの?」

「あははっ!実は空手有段者とか?」


冗談っぽく話す声が聞こえてきたから。

さゆりさんは、顔を上げない私を、泣いていると思ったのか、乱暴に肩を組み、


「バイトか?飯行くか?」

「パン屋のバイトです……」

「よし。ならパン屋で飯にしよう!いいだろ?二人とも」


もう。さゆりさん男前過ぎて泣けるよ。

何とか踏ん張ってるけど、目は赤いかもしれないから。
組まれたまま俯いて歩く事にした。

優しさが。もうヤバイ。