青空の下月夜に舞う 3


「あ、……ああ!さっきのか!ありがと~。微妙に固まっちゃったじゃん」


至近距離過ぎたからだ。

こんなに近くで真剣な顔されちゃ、思考回路が追い付かない。

大きな瞳、整えられた眉。
通った鼻筋に薄い唇はいつも強気に見える。

だから、逆に赤頭をいじれるのに。

おちゃらけてるから。


「いつもの雰囲気壊さないでよ。調子狂う……」

「俺はいつも、お前を見てるけど?知らねえの?」

「それは席が近いから、視界に入るんだよ。ほら、もうかっこつけタイムはおしまいね。今日パンのお土産いる?話聞いてくれたから、カレーパンおごっちゃおうかな、私」


視線を外し、横を向く。
急になんなの。


なのに。



「麻衣」



真剣な声。
低い、決してふざけてない祐也の声が私を呼んだ。