「どうした?」
私の行動を不思議に思ったのか、響が口にする。
「いや、あ、はははは」
何て言えばいいのさ。
祐也のせいだぞ。意味不明なのは、私の気持ちだよ、ばか野郎。
口の中で飴を転がしながら、不自然じゃない程度に目を反らす。
あ、れ?
さっきまで居たさゆりさんが居ない。
ちょっと首を伸ばすと、さっきの木陰に向かって歩いている姿に、頭が働き出す。
もしかして、慶太郎が居るからか?
それは勘ぐりすぎかな。
さゆりさんの性格だと、慶太郎の背中とか叩きそうだけど。
「さゆりと仲良いのか」
「わ!!」
急に話しかけて来たのは、慶太郎。
さっき、あんたスマホ見てたじゃん!
しかも、あんた達の事考えてたんだから、タイミング良すぎて心臓出るわ!

