青空の下月夜に舞う 3


力が抜けて、その場に腰を落とす様にへたりこむと、



ーーバアアアアン!!!!


思いっきりドアが開く音が。

渡り廊下入り口。


「原嶋ああああああ!!!」



怒鳴り声。

私と雄大の間には人一人分の距離。


渡り廊下の入口に現れ、一気に私達と距離を詰めると、
思いっきり拳を振り上げ、雄大めがけて振り下ろした。


けれど。

予想していたのか、その腕を掴み、殴られる寸前で止められていた。



「正義のヒーロー気取りか。上原」



祐也の拳が止められ、掴んでいる雄大の手。

二人を繋いでいる部分が。


震えていた。