青空の下月夜に舞う 3


私のせいで、もし裸女が……?


想像して身震い。

そんなの絶対嫌だ。



「麻衣を壊す手段は、何も知恵さんだけじゃない」

「……ーーっ、」



思わず唇を噛む。

我慢するしかないのか。


雄大は口だけじゃないのは分かってる。
彼氏が居るのかの確認する為だけに、私を簡単にさらったんだ。

こうやって、隙をつけば、今ここに居るのは裸女かもしれない。


目の前が滲みそうになるのを、必死に堪えた。

泣いてる場合なんかじゃない。

私は。
私は。


もう弱くない。


でも。悔しい。
心の中でしか叫べない。

やめて、と言えば、狙われるのは裸女かもしれない。


私の為に、涙を流してくれた、裸女の笑顔を。
私が奪ってはいけない。