青空の下月夜に舞う 3


雄大の指はスマホを操作し、ご丁寧に私の視界に入ってきたのは。


あの日、家の玄関での事が。

フラッシュバック。



『あ……ん、ゆぅ、だい……』

『麻衣、もっと聞かせて。ほら』

『や、だ……っ!ん、はぁっ』


ーー思考は完全に雄大に奪われている。

これ……中学の時のじゃない。



いつ撮られたなんて覚えてない。

目の前の現状を見たくなくて。必死に目を閉じてたんだから。


「これ。ネットに流そうか。アイツ等が見付けたら何て言うかな」

「……っ、」

「慶太郎とか、上原とか。見てんじゃねぇ?エロ動画。響は知らないけど。他の美舞のヤツ等も確実に見てるだろ」


“麻衣ちゃんも見る?エロ動画”


慶太郎が笑いながら、パソコンに向かう姿が浮かんでくる。