青空の下月夜に舞う 3


歩いている方向は、階段へは向かわない。

てっきり2年生のトイレに向かうんだとばかり思っていたのに。違うのか。


ちょっとだけ疑問に思いながら、女の子の半歩後ろを歩く私。


着いた先は、下駄箱前から一番遠い、裏門近くの渡り廊下。


「じゃあ、私はここで……」

「うん……」


前を歩いていた女の子は、渡り廊下に着くと、自分の仕事は終わりだと、言わんばかりに、そそくさと立ち去る。


つか。渡り廊下連れてこられたのはいいけど、誰も居ないんですけど。

あ。もしかして、バイク裏に回すのかな。

校門近くに、裸女がもういるのかもしれない。


そう考えた私は、渡り廊下から門へ体を向けようとした時。