青空の下月夜に舞う 3


「ちょっと来てくれませんか?び、美舞の方が呼んできてって頼まれて……」


敬語で話す様子に、一年生かなと悟る。

祐也達かな。
この子緊張しちゃってんじゃん。


携帯を持ってないのって、こういう時が不便かもしれない。

私を呼んで来る様に頼まれたこの子。
女の子使わなくても……

でもこれは気遣いかもしれないし、ね。


有り難く受け取ろうかな。


「ありがとうございます。何処に行けば……?」

「あ、こっちです!」


私が行くと分かり、女の子の背中側に向かって、二人で歩き出す。




少し歩いた所で。


あれ……?トイレじゃないのかな。