青空の下月夜に舞う 3


ヤバッ。

そう思うけど口には出来ない。


……多分生理になったっぽい。

ゆっくりだけど、気持ちは早く。


一階のトイレに向かう。

個室に入れば……やっぱり。


あーあ。
でもシート付けといて良かったし。
下着は汚れてないや。

やだなぁ。
急に下半身が重く感じ、女の子特有の“生理ですよ”って気持ちが胸に広がる。


カバンからナプキンを取り出して、ゴソゴソゴソゴソ。

個室から出て、手を洗うと、溜め息を吐いて、下駄箱前にまた戻ろうと、トイレを出た私に。


「あの……」


振り向けば、女の子が遠慮がちに立っていた。


見たことない子。誰だろう。

「はい……?」

不思議に思いながらも返事をすると、少し上目使いで、口を開いた。