青空の下月夜に舞う 3

去年は、私綱引きと、ムカデだったもんね。

一生懸命頑張るって事に諦めてたのかもしれない。


そう考えれば、今この現状……少しは私の気持ちも前を向いているのかな。


みんなと毎日一緒に居て。
笑いながら夜ご飯食べて。

みんなが来ない日でも、慶太郎がいるもんね。


裸女が慶太郎の家に泊まる日は、一緒にお風呂に入るのがもう当たり前。

友達、とは何か違うよね。感覚的に。


鼻歌を歌いながら、スマホをいじる裸女。
足を投げ出して座り、風が気持ちいいなー、なんて考えながら、真上に顔を上げた時。


「あ」

「どうした~?」


声を漏らしたのは私。


まだ祐也来ないよね。


「私もトイレ行ってきていいですか?」

「麻衣ちゃんも~?あははっ。待ってるね~?」