青空の下月夜に舞う 3

クラスのみんなの目線にも大分慣れてきた10月。

枕の下の携帯も、鳴らないことが当たり前で。
携帯の、必要性も感じない。


蒸し暑さは消え、半袖の日もあれば、長袖の日もある。

制服は衣替えをして、ブラウスの腕を捲っている生徒ばかりだ。


体育祭も間近に迫り、学校全体が浮き足立ってる風。


「遊びに行きたいなー。ねぇ?」

「そうですねぇ」

「心がこもってなーい」


裸女と二人。
下駄箱前で、お腹を壊している祐也を待っていた。


「祐也くん牛乳飲むとお腹壊すのに、牛乳好きだもんね~」

「馬鹿ですね」

「あはは!登録名に、“(ピー)”って入れちゃおうかな」

スマホを弄りながら話す裸女と、下らない話で笑い合う。