青空の下月夜に舞う 3

慶太郎は11時になると、戸締まりしろよと何度も言われ、出掛けていった。

二つある鍵をしっかり閉めて、リビングの電気は付けたまま、自分の部屋に行き、眠りについた。


起きると、リビングでパソコンに向かう慶太郎が居て、「麻衣ちゃんも見る?エロ動画」の声に、盛大な溜め息を吐いて。

朝から二人、微妙にはしゃぎながら登校。

寝てないらしい慶太郎は、教室で寝る気モンモンだ、と。

何が面白いのか分からないけど、あんまりにも、慶太郎が楽しそうだから。

「慶太郎の笑い方の方がよっぽど面白い」

そう言って笑った。



放課後は変わらずバイト。

変わった事は、これといってなく。

二回目の選抜の練習も、前回同様、やる気のない祐也。
だけどそれを指摘することなんてなくて。