「今日さ、雅也さんと何話したの」
「ぶ!」
「麻衣ちゃん汚い」
吹き出したお茶を首にかけていたタオルで拭く。
ばっちいな。
私今日吹き出してばっかじゃん。
どいつもこいつも、不意を突いて話すんだから……
テレビのリモコンを手に取ると、いつもみんなで見ていたバラエティ番組がやっていて、そこでチャンネル切り替えストップ。
机に置くと、慶太郎の口が開いた。
「俺に言えない話なんだ?へぇ~」
「その話続くの?」
「あの人の話おもしろいでしょ?」
「話より、雰囲気の操りかたが凄い」
そうなんだよ。
話す内容によって、その場の色を変えてしまいそうなぐらいだ。

