青空の下月夜に舞う 3


おじさん、って年じゃないのに。

雰囲気を柔らかくする為に、わざとだ。


じっと見つめると、ふふっと笑った。
掴めない人だな。


「聞いてもいいですか?」

「なんでもどうぞ?」


お店やってる人って、口が上手って聞くけど。
パン屋の店長は、本当に和やかな人だし、奥さんもほんわかしてる。

お酒を飲む所だから?


「みんなとどんな繋がりがあるんですか?」

「お。そこ聞いちゃうの?」

「不思議に思ったので」

「俺も笹原東だよ?」

「……本当ですか?」

「嘘だけど」


笑いながら口にする。なんでも聞いていいんじゃなかったのかよ。


「もっと仲良くなったら教えてあげる」


雅也さんがそう告げた時。
扉の開く音が同じタイミングで聞こえて、思わず振り向くと。