ふっ、と。
笑みを溢したかと思えば、
「意地悪言ってごめんね?でもちょっと確かめたくて。会えてよかったよ」
どういう意味だろう。
私にわざと考えさせる様に仕向け、嘘を吐けない様に道をふさいだ。
難しい言葉を並べるのは簡単。
でもそれを、相手に伝えたければ、噛み砕いて話さなければならない。
雅也さんは、私に何が言いたいのか。
先程の話しはもうしそうにない。
……宿題を出された気分だ。
「芯がある子は強い。でも麻衣ちゃんは、女の子だからね。周りの気遣いを当たり前だと勘違いしちゃいけないよ」
「……はい」
「今のところ心配なさそうだけど。揺らいでしまいそうになったら、またおいで。おじさんの小話を聞きに」

