青空の下月夜に舞う 3

「氷が嫌で取り出す人もいれば、このままストローを入れて……下のオレンジジュースだけを飲む人も居る」


話ながら、カウンター内の手の届く場所に、ストローがあったのだろう。

立ち上がる事なく、紙に包まれたストローを開け、オレンジジュースにさした雅也さんは……


「でもこうやって」


さしたストローを、くるくるとかき混ぜて、分離していた水とオレンジの線を消した。


「分からなくする事は簡単」


当たり前の事だけど、水を私に。オレンジジュースをみんなに例えた事で、話の意図がまだ見えてこない。


そんな私に……


「だけど、その為には、ストローをささないといけない。麻衣ちゃんは、氷から水になることは出来た。でもこれからはストローでかき混ぜる事を忘れちゃダメだよ」


話が終わった時。
もう嫌な雰囲気は、雅也さんから感じる事はなかった。