青空の下月夜に舞う 3


全部。話終わるまでしっかり目を見て話した。

雅也さんに、どう移ったのかは分からない。
でもどれも、嘘は吐いてないと、胸を張って言える。


ぎゅっと結んだ口元で、話が終わったのが分かったのか、雅也さんは氷で少し薄くなったオレンジジュースを手に取った。


「見て」


コップを私と雅也さんの間に移動させ、中を指差す仕草に、私もオレンジジュースを見る。


「今下にオレンジ、上が氷が溶けて水になってる」


うん。ちょうど分離してるからよく分かるよ。


「一緒のグラスに入ってるけど、分かれてる。周りから見たら、麻衣ちゃんはこう見えてるんだよ」


オレンジジュースで例え話が始まるとは予想していなかった。
だけど、ちゃんと聞かなきゃいけない雰囲気に呑まれ、首を動かす。