体に緊張が走る。
ぎゅっと。膝の上で自分の手を握った。
「響は居てくれると落ち着きます。祐也はクラスメートだけど、それ以上に大事なのは確かです」
「うん。……で?」
見つめる瞳が、笑ってるのに冷たい。
こんな人。今まで会った事ない。
「気持ちに優劣はありません。慶太郎も大事ですし、あそこに集まるみんなが大事で、私を支えてくれています」
そう。
これが一番の私の答え。
誰を選ぶなんて考えてない。自分の気持ちに、特別な感情は芽生えてないんだから。
「みんな、私には贅沢過ぎます。イイ人過ぎて。たまに笑ってるのに泣きたくなります」
心から笑えてる自分の状況が怖い。
この場所が無くなるんじゃないかって。

