総「ぷっ…………ちょ、佐之さん何勝手に転んでんの?(笑)」



佐「うるせぇよ。………ったく、なんでいきなり開いたんだ?」



 さっき此処は、調べた筈だ。


 
総「知りませんよ。それより、早くこの中調べなきゃでしょ。」



 俺は体制を整える。


 もう総司は先に行ってしまっている。



 
総「さーのーさーん!!中、調べてまーす!」



 俺は手を降って応える。



 俺達十番隊は外を調べろって事だろ。



 俺は槍を持ち直し、隊士に言う。



佐「よし、俺はそっちに回る。お前らはこっちから回れ。」




隊「「「はいっ!!」」」




 


 剣戟の音は止んだみたいだ。



 一応、怪しいからぐるりと敷地を回る。




 ん?



 
 微かに匂う、血の匂い。




 もしかしたら、さっきの剣戟の音はどっちかが死んで終わったのか?




 俺は進む足を早める。




 すると、大きな中庭に出る。




 縁側にできた血溜まり。



 人が倒れていた。







 俺は慌てて近寄る。




 女の子だ。



 まだ、14歳ぐらいか?



 身体を見ると、心臓をひと突きにされ、絶命していた。




 誰がやったんだ?