キミが笑う、その日まで









「マコトはわからないなぁ。
キクくん、わかる?」


「うん。

マコトは漢字で書くと、真実の真。
本当?とかって意味だよな?ホク」


「……知らん」





確かに如月って、古いかも…。




「……で?
おたくたちはやるんスか?ジュージャン」


「私はやる!
面白そうだから!」


「オレも!」




皆が賛成したので、じゃんけんをする。

あたしと、きーくんが負けた。




「負けた奴が奢るんだろ?
じゃあ勝負だな、美空」


「絶対に負けないよ!」




負けたあたしときーくんでじゃんけんをしようと、「最初はグー」のグーを構えると。




「待てっス」




あたしときーくんの手首を、如月が持ち上げた。