歩いているうちに自然と、前に真帆ときーくん、後ろにあたしと如月になる。

この位置が、なんだか自然になっている。




「……夕焼け公園…」


「聞き覚えでもあるんスか?」


「……うん。
ねぇ、多分その名前って通称だよね?」


「……さぁ。どうなんスかね?」


「そっか……」




もしかしたら過去、きーくんと行った場所なのかな?

だから覚えているのかな…?




「……父親の都合で転校してきたって言っていたスけど」


「ん?
うん、そうだよ」


「10年前も父親の仕事の都合で引っ越したんスか?」


「そう。
お父さん営業の人だから、引っ越すの多いんだ」


「じゃ、またいつか引っ越すんスか?」


「わかんない。
だけど当分は転校しないって言っていたよ。
少なくとも卒業までは過ごせそうだって」


「……そうスか」


「うん。
如月は前から、この地に住んでいるの?」