「そういえば美空。
何で如月くんと一緒に掃除なんてしているの?」
「担任からの罰掃除……」
「転校初日から罰掃除!?
何だか凄いことするね、あの先生。
如月くんは何したかわかるけど、美空は一体何したの?」
あたしは担任から言われたことを、真帆に話した。
「マジで!?
それって如月くんに巻きこまれたものじゃない!
何で講義しなかったの?」
「しても無駄だと思ったし…」
「そうなんだ~!
美空って優しいんだね!
でもこれからはちゃんと断った方が良いよ?
如月くんに巻きこまれたなら尚更ね。
如月くんって成績は優秀なんだけど、授業中の居眠りや遅刻の常習犯だから。
一緒にいると先生に目ェ付けられちゃうかもよ?」
「そうなんだ……」
目ェつけられるのは困るかも…。
「そういえば美空、如月くん」
「ん?」
「……何?」
うわ~。如月くん面倒そう。
「キクくんのこと借りても良い?
力仕事、頼みたいんだよね~」


