「…子どもじゃん、おたくって。
そうやってすぐにワイワイ騒ぐところとか」
「ムカつくー!」
「そうやってムキになる所も。
だからおたくはワッパなんだよ」
「違―――う!」
「ほらほら2人とも。
オレにとっちゃどっちもガキなんだから。
ゆっくり落ち着いて、ご飯食べよう?」
「「ガキじゃないし!」」
「ハハハ、怖い怖い」
きーくんの言う通り、あたしと如月くんはお昼を食べる。
結局お昼休みが終わっても、如月くんの本名はわからないまま。
「いつになったら如月くんの本名教えてくれるの?」
「いつになっても教えないスよ」
「意地悪ー」
「意地悪で結構っス」
中庭から教室へ戻る道を、あたし・きーくん・如月くんと並んで歩く。
その中に女子はいないけど、あたしは楽しかった。
好きな人と
変な人の間でも。