「じゃ、オレらと一緒に食べるか?」


「……良いの?」




明らかに1名、嫌そうな顔しているけど…。




「良いよ気にしないで。
オレら幼馴染、だろ?」


「…うん!」




嬉しくなったあたしは、お弁当の入った鞄を持ってきーくんの所へ走り寄る。

1名の嫌そうな顔をしている人は、放っておくことにした。




「ふたりはいつも、お昼はどこで食べているの?」


「中庭。
ベンチが2つぐらいあって誰もいなくて、影だから夏にピッタリなんだ」


「そうなんだー!」




きーくんに案内され、中庭へ到着する。

確かに木が鬱蒼と立っていて、丁度良い日陰になっている。

今みたいな暑い日には良いかも!




「美空はオレとホクの間な」


「うんっ!」




昔と変わらない笑顔で笑ってくれるきーくんと、

わざとらしく溜息をつく人の間に座る。