「……ぷっ」
備品室へ向かう如月くんのあとを追いかけていると、笑えた。
「なにゆえ笑っているスか?」
「だって結局は散々言っていたくせに、折れてんだもん。
あんなに色々言っていたくせに」
「違うスよ。
言い合いするのが面倒になっただけスよ」
「そうなんだ。
そういえば如月くん、きーくんの友達なの?」
「…思ってたんスけど、きーくんって誰スか?」
「渡村菊人のこと。
キクトだから、きーくん」
「…木の妖精みたいな名前スね」
「小さい頃だったからね。
小さい頃つけたあだ名ってそんなものだよ」
「……ふーん」
「で?友達なの?」
「まぁ…一緒にお昼食べるスよ」
「そうなんだ!」
「おたくも早く友人作れよな」
「おたくじゃないのに…」
「おたくはおたくスよ」
「?」
本当、意味わからない…。


