「じゃあ案内役は渡村くんと…」
「それが良いスよ。
席も隣ってことで!」
「如月くん、お願いね」
「はあっ!?
だから、なにゆえ俺なんスか!?」
「如月くん、あなた真面目に授業受けていないでしょ今も。
西川さんまで連れてきて…」
「だからって俺が案内役スか!?
成績優秀なのにスか!?」
それ、自分で言っちゃう?
「まあよろしくね如月くん。
渡村くんには先生から言っておくわ。
教室に戻りなさい、良いわね」
「待ってください先生!」
職員室に戻りそうな先生を引き止めたのは、あたし。
「先生。
教室にあたしの机がありません!」
「そうだった?
ごめんね西川さん。
如月くん。
備品室から西川さんの机、持って行ってあげて」
「なにゆえ俺が?」
「隣でしょ?席。西川さんの」
「……納得いかないっス!」
その後も数十分、如月くんは納得がいかないようで、先生と言い合いしていたけど。
結局は使われなくなった備品を置く備品室へ行くこととなった。


