「俺はあんたの幼馴染じゃない。
俺はあんたのことなんて、知らない」


「如月っ……」


「如月くん、西川さん。
ふたりとも、静かにしなさい授業中ですよ？」


「大体何であんた、何を信じれば良いかなんて俺に聞くんだよ。
ンなこと、俺に聞くなよ」




先生の注意を無視した如月は、そのまま教室を出て行ってしまった。




「如月っ！待って！
まだ話は終わっていないよ！！」


「如月くん、西川さん！
授業中ですよ、待ちなさい！」





あたしも先生の注意を無視して、教室を飛び出して如月を追った。





「如月、待って！」


「何でついて来るんだよ」


「話は終わっていないよ！」


「もう終わったね」


「勝手に終わらせないでよ！」




あたしは歩くのが早い如月に走って追いつき、その腕を握って止めた。






「あたしに真実を教えてよ、如月」