「じーちゃんの家は元々、有名な家だったんスよ。
ここは、じーちゃんの実家になるんスよ」
「そうだったんだ…」
喜多さん、凄い!
「…俺は元々、別の家に住んでいたんスけど、俺の親が死んでから、この家に引っ越してきたんスよ」
ふっと、何故か笑う如月。
だけどその笑顔は、少し寂しげに見えた。
でもその笑顔も、すぐに消えた。
「そういえば何の用スか?」
「あーっ!」
そういえば如月、今日欠席とかって言っていたよね!?
何でこんなに元気そうなのよ!
「如月、あんた風邪とかじゃないの?」
「違うスけど?」
「じゃあ何で休んでいるのよ!
元気なら学校来なさいよ」
「あー、気が向かなかったから」
何でそんなにテキトーなのよ!


