ガラッと、襖を開けるきーくん。
あたしも中を覗くと、真っ先に見えたのは膨大な本棚だった。
分厚い本に、英語で背表紙の文字が書かれた本など、多くの本が詰められた本棚があった。
多くの本棚によって、壁が一面も見えなかった。
本棚に入り切らないのか、床にも大量の本が積み重なっていた。
1番上に積まれた本を見てみるけど、全く知らない、外国の本だった。
…何なの、この部屋。
図書館みたい…。
「おーい?いるんだろー?」
「きーくん、ここは…」
「アイツの部屋」
アイツ…?
「…何スか?」
1番奥の本棚から顔を出したのは、今日欠席だった如月だった。
寝癖を直していないのか、髪の毛がぴょんとはねている箇所があった。
着ている服も、ダボッとした余裕のあるもの。
「きーくん、ここは…」
「ホクの家。
でこの本だらけの場所は、ホクの部屋」
あたしは昨日と同じよう、
絶叫を轟かせた。


