顔を上げると、そこには、 優しく微笑んだ海斗さんがいたー… 「桃華、言ってくれて、ありがとう」 「海斗さ…」 「…俺は、あの日偶然ふらーっと、あのカフェに入っていったんだ、本当に偶然」 海斗さんが、ぽつりぽつりと、 昨日の事を話し始めてくれたー… 「あの日は、ちょっと会社で失敗しちゃって、少し落ち込んでたんだ」 「…」