ひとめぼれ。 完








「桃華は、すごく幸せだね」

「え?」

「海斗さんみたいな人と出会えて」



お母さんはそう言って、昔によく
してくれたみたいに私の頭を撫でた


…本当に、私はすごく幸せ

あの日、海斗さんが
カフェを訪れてくれなかったら


きっとこの恋は、始まってなかった