翼に ―大切な敵―




あー声かけられちゃったー。



「お前、誰だ」



「散歩中の人」



「馬鹿にしてんのか」



「してねえよ」



祐介の方を向かずに話す。


いくら暗くてもバレるよ!



「お前いつからいた」



「始まるらへん。ちょっと見て帰るつもりだったんだけどなー。邪魔して悪かったな」




手をヒラヒラと振り、歩き出す。