翼に ―大切な敵―







「え、ちょ、ショーゴさん!?」



「あー、イッキくん。僕帰るね。カシラには説明しとくー。あの子強いし無理ー。じゃね。」



呆然としてるイッキと呼ばれた百鬼の頭。



銀髪は居なくなり、静まる倉庫。


やばーい。こっからの展開考えてなかったわ。



「なあ、お前イッキっていうのか?」



「っ………」



震えてる。


さすがにな。ヤーさんこんなにいっぱい倒してんだもんなあたし。



「一つだけ言っていい?」



「……」


「パパに頼ってんじゃねえ。自分の力で上がってけ。親の力で上がったって虚しいだけだ。そんなこと、お前だって考えれば分かるだろ。」



「………っ」



「じゃあな」



はい、こっから脱走します。


祐介達に捕まったらやばい。




「おい」