翼に ―大切な敵―





あたしに向かって走ってくる20半ばの男たち。


こんな喧嘩、つーかリンチ?みたいなことして楽しいの?


ねえ。虚しくないの?



しかもガキ相手に道具持って。



要らねえ時間過ごしてんだな。社会人さんよぉ。




パンパン



全員伸びてから、手のホコリをたたき落とす。



あー。少し返り血が。


汚い。臭いし。




「で、下がってもらっていいか?」



「やっぱり君、何者?」



「んー、散歩中の人」



「あはは。面白いねえ?なんか僕、馬鹿らしくなっちゃった。帰るね〜」



伸びた奴らをゴミのように見てる銀髪。


お前の方がゴミだ。