翼に ―大切な敵―





「こんなん組のもんが手ぇ出すことじゃねえ。ガキの喧嘩だ。」



通る声。


あたしにも聞こえる。


それは低い声じゃなくて、透き通るような綺麗な声。


まあ、この場合、気持ち悪いくらいに感じるが。



「北遠…っ!?」



漸の声。




阿呆が。



「だかな〜。ウチのカシラ、親馬鹿なんだわ。」



親馬鹿………


山沢の息子が頭なのか、白鬼。