止めてたのにごめん。


「つけてきちゃった」


黒のスキニーに黒のパーカー。

目立たない。こんな真っ暗闇じゃ。



でかい倉庫。


入口に耳を済ませると、祐介の低い声と相手側の頭だと思われる声。




カランカラン




当たり前のようにする、パイプの音。



そんなもん持ったら、自分が強くないって言ってるようなもんじゃない?


って昔からあたし思うんだけど。



「うぉおりゃぁあ!!!」


始まった。



バキとかゴッとか鈍い音。