翼に ―大切な敵―




ピクッ



祐介が微かに反応する。



「……それだ」



低く真のある声で呟いた祐介。



「漸、今日は下っ端を置いていくことにする。あいつら、なだめにいってくれ」


「了解」


「でも、俺らだけでいけると思うか?」



宗がアイマスクを額にずらし、
祐介の目を真っ直ぐに見る。



「下っ端にいらねえ傷跡つけるわけにはいかねえだろ。それに、山沢組といっても、下っ端しかこねえだろ。」




「んー。まあ、頑張ればいけるでしょ」



祈織がサラッという。



やっぱりこいつら強いんだな。