「てめえ、ぶっ殺すぞ」
隣の夏輝くんからの突然の殺人予告です。
「きゃーこーわーいー」
「棒読みで言ったって、説得力ねえんだよ」
あたしと夏輝の目の前にあるテストの順位表。
【1 逢沢奏 900/900】
【2 堺夏輝 889/900】
「夏輝頭良いんだね」
「お前に言われたって馬鹿にしてるようにしか聞こえねえよ」
あたし、小中と勉強については、徹允さんへの感謝の気持ちとして頑張ってた。
で、前いた高校では高3までの内容終わらせていたから楽勝。
「わあ、奏ちゃんすごいねえ」
祈織が言う。
掲示板に三学年一緒にテストの順位表が貼られてる。
「祈織は___」
3年のを見ると
【1 桜舞祈織 899/900】
「俺は一点落としちゃったよー、残念」
「祈織、わざとなんじゃない?」
祈織は自分の完璧な姿を人に見せるのを嫌う。
多分過去にそういう姿をなんか言われたんだろうと思う。
祈織は、目を見開いてから笑った。
「奏ちゃんには敵う気がしないよ。」