翼に ―大切な敵―






「……お前の言ってることは一理、いや、当たってる。だが、漸だってそんな柔じゃないぞ。鳳龍の副総長やってるんだ。言ったろ?お前を守りたいと思ってんだ」



「ありがとう。でも、あたしもみんなを守りたいよ。まあ、今度からは無茶しない。甘える。ごめんね」



「おう」



祐介があたしの頭をポンポンと撫でる。


パシッ



その手を振り払ってしまった。



『俺のそばにいろよ』



豪に頭をポンポンと撫でられて言われた。



いやだ。
触るな。
豪の感覚がなくなる。



いや、祐介が嫌いなわけじゃない。
むしろ好き。

ごめん。
だめなんだ。


豪。



「ごめん。あたし、あんまり頭触られるの好きじゃないの」



「……そうか」




ごめん。

ここにあたしがいると、雰囲気悪くしちゃう。

いつも。