翼に ―大切な敵―




「そうだぞ、お前の技はすげえが、無茶すんなよ」




「本当に。黙って漸さんに守ってもらっておけばいいんだよ」


「奏ちゃんには怪我して欲しくないよ」



「でも、あのバットの事はすまんかった。」




みんな心配してくれてるんだ。



「好きだよ」



そう言うと、全員顔をあたしに向ける。


「好きだよ、鳳龍。みんな、心配かけてごめんね。でも、漸にも怪我して欲しくなかったし。第一、漸が怪我したら逃げられないかもしれなかったしね。」