翼に ―大切な敵―




腕で飛んできたバットを止める。



「腕、折れたんじゃねえか!?」


「漸、余所見してねえで走れ」



「っ」



大丈夫。ヒビ程度だ。


いや、ヒビさえも入ってないかも。



筋肉が守ってくれたかな。




痣ぐらいにはなるけど。


あたしの声に無言で走る漸。

ヒュンッ



今度は何だ



鉄パイプ



レベル下がったなおい。