翼に ―大切な敵―

■ ■ ■



『話せるようになってからでいい』



祐介。
なんでそんなにあたしのことを気にするの。


鳳龍のみんなもだ。



まあ、意味深にあたしが発した言葉も悪いんだけど。




だって、鳳龍のみんなは女に困ってもなさそうだし。







『あたしは、豪に貴方へのプレゼント選びに駆り出されたのよ』



あの日、豪と一緒にいた綺麗な女性。


竹内光(タケウチヒカリ)さん。





豪の親戚だった。




『豪ね、幸せそうに貴方へのプレゼント選んでたわ。俺ロリコンなのかな。あいつ14だし。とかって。独り言多いのなんのって』




目を赤くした光さんは、可笑しそうに話す。



なんて、なんてあたしは馬鹿なのか。



そう思い知った日。