翼に ―大切な敵―





「おいお前、大丈夫なのか?」



「何が」



「テスト」



「ここが不良校で良かったよ」



「まあ、簡単ちゃあ簡単だけどノー勉はさすがに」


「大丈夫だって。」



お昼ご飯を食べに屋上に夏輝と向かいながら話す。




ガチャ


屋上のドアを開けると


「あれ?祐介は?」


祐介がいなかった。



「んー、クールダウン?かな」


あはは、と苦笑いする祈織。



「あいつ、最近お前の事で頭いっぱいだからよ」


漸がパンを頬張りながら言う。


「あたし?……もしかして、昨日のやっぱりいけなかったかな」



「いや、奏は俺たちの問いに答えただけだよ。」



宗が寝そべりながら言う。



「ねえねえ、祐介ってどこいる?」


「あー、校舎裏で煙草でも吸ってるんじゃない?」


「了解。」



そう言って、屋上を飛び出した。