翼に ―大切な敵―





昨日、あのあと重い空気が消えなくてそのままあたしは倉庫を出た。


「では、テストやるぞー」


最近聞いたんだけど、ここあたししか女いないみたいなの。


だから、みんな女がいるって騒いでた。



「…テスト」




え、テスト!?
は!?


聞いてねえよ



「ん?知らなかったのか?」



隣の席の夏輝があたしに言う。


「うん。」




「あ、菅がテストの告知してるとき、寝てるか休みだったもんな」



マジかよ。


「まあ、いっか。頑張る」


「おう」




テスト……なにコイツ。


馬鹿にしやがってんだろ拓真。


すごく簡単な内容。
授業受けてなくても全然イケる。



あ、不良校だもんね。
あたしが少し前に居たのは、結構な進学校だった。

徹允さんが入れてくれたの。