「鳴瀬さん、何飲みますか?」



「ブラック。奏は」



「あたしもブラック」



「分かりました」



羽龍の倉庫の幹部室。



「お前、その歳でブラックとか。身長伸びねえぞ」


「うるせえ。165あったら十分だ」



「喧嘩しねえ時くらい女らしくしろよ」



はあ、とため息を吐く豪。



鳴瀬豪(ナルセゴウ)


あたしの4つ上。

この時あたし14。豪は18だった。