「そういや、女が転入してきたって?」
「はい」
鳳龍の幹部だけが集まれる屋上。
その他は入れない。
今いるのは、俺と総長の北條祐介(キタシノユウスケ)さんと副総長の片岡漸(カタオカゼン)さんと幹部の力谷宗(リキヤシュウ)さん。
いないのは、祈織さんだけだ。
祐介さんと宗さんと漸さんは、2年。
祈織さんだけ3年だ。
3年もいろいろ忙しいんだろう。
まだ、俺はここに入学して2ヶ月ぐらいしか経ってねえからここの仕組みは確実にはわかってない。
「美人らしいじゃねえか。」
漸さんがパンを食いながら言う。
祐介さんは煙草吸ってて、宗さんはスマホを弄ってる。
俺もパン食ってる。
「はい。美人です」
え…
俺が素直に美人と言ったのが余程予想外だったのか3人とも俺を見る。
「お前………」
「本当にです。俺もびっくりしました」
「うん、あの子は美人だ」
俺のあとに続いて、いつの間にか来ていた祈織さんが腕を組みながら言う。
「俺は惚れたよ?一目惚れっつーやつ。」
「……お前、正気か」
無口の祐介さんが口を開く。
「正気だよ?誰にもあげたくないぐらい。俺も自分でびっくりしてるけど。」
あはは、とサラッと笑う祈織さんに皆驚く。

