翼に ―大切な敵―




スー…スー…



寝息?



隣を見ると



「逢沢奏…………」



二人に気が言ってて話をまともに聞いていなかったが、俺の隣の席だったのか。



って、納得してる場合じゃねえよ。




こいつ、席ついた瞬間


寝やがった。

菅がいるときは野郎でも寝れない。


殴られて終わりだ。


体罰?そんなん、ない。
喧嘩する奴らばっかりだから。


「おい、起きろよ」


一応声を掛けてみる。



「ん。」


起きた。


「君名前は」


机に突っ伏して顔だけ俺を見る。

脈拍すごい上がってるのが自分でも分かる。

初めてだこんなの。



「堺夏輝」



「夏輝ね。昼になったら起こして。」



そう言ってまた、寝た。



「はぁぁあ?」



なんだこいつ。

総長の北條さんには劣るが、俺だって鳳龍の幹部だぞ?なめてんのか。



って言ってやりたいが、この女には分からないだろう。